平成25年度池坊全国大会in福岡夏らしい花

2013年05月31日

ガーデンズシネマ鹿児島がお気に入り

はい、こんにちは。          雪華ホーム

かのやばら祭り 赤のバラ








鹿児島で見つけた、素敵なミニシアターが
天文館のマルヤガーデンズ屋上にある、ガーデンズシネマです。

そもそもは、シャールク様のOSOを上演してくれていたことがきっかけです。
その後、毎週の如く通っているのです。

『東ベルリンから来た女』

映画の始まりは、バスから細くて長身の女性が降りてきます。
それから、ひっきりなしにタバコを吸って、落ち着かない雰囲気が漂いつつも、
辺りは緑の多い田舎のような風景で、こちらは和みます。
この女性が主人公で、女医さんのようだということが次第に明かされます。
すっごく無愛想な人で、最初は感じ悪いのです。
ところが、これがだんだんめっちゃめちゃ(?)クールに見えてくるんですよ。
とてもかっこいい女性のハードボイルド系映画でした。
派手なアクションがあるわけではありません。
おっと! というエピソードがひとつぐらいはあるのではないかと妙な期待も無かったわけでは
ありませんでしたが、これはこれで淡々としたいい映画でした。
東西の壁のある時代の東欧という土地と時代背景の中で
孤独で有能な女性が、黙々と仕事に打ち込んでいる様子がいけてるのです。
最後の選択も、少し予感しましたほどに自然な落としどころでしょう。

『拝啓 愛しています』
泣かせようという設定がふたつほど、納得がいなかなったのですが
年配者のラブコメのような、ラブコメというには重い題材のような、
不思議な映画でした。
納得いかなかったところは、私たち世代よりも20歳も上ではない時代のヒロインで字が読めない
という設定はどうなんです? 日本の識字率が異常に高いだけですか?
韓国の片田舎の貧しい人々なら、有り得るんでしょうかね。
もうひとつは、突然故郷に帰るというストーリー展開。別れを無理くり作ったように感じましたけど。
私だけでしょうか。
これは、やられるとわかっていながら、涙があふれる映画でした。
未来よりも過去の方が長い人生をどうしたってひきづりながら、人は最後まで生きていくのですね。
主役のおじさまのセリフが妙に印象に残っています。
「人生というのは、慣れだよ」
つらいことも、なんとか乗り越える知恵を年輪の中に刻みたいものです。

こうした地味だけど、品格のある映画をこれからも上映してください。

それと、アーカイブをインターネットで見ていますと、「桃(タウ)さんのしあわせ」が私の鹿児島への引越し前に上映されていたようなんです。アンディ様!お会いしたかったです。
DVDで、早く観たいと思いますが、なかなか機会が無くて。しまった! もっと早く鹿児島へ来るべきでした。
あと、過去の上映作を見ていますと、選りすぐりのアニメも上映されていて、私は歓喜の声を思わずあげましたよ。フランスのお気に入り名作アニメ『アズールとアスマール』ですとか、高畑監督の『赤毛のアン』ですとか、私のブログのレビューにあるものがけっこうあるのです。とてもうれしいことです。私は一方的にご縁を感じた次第です。

私の知らない素敵な映画をこれからもセレクトして、教えてもらえる期待でいっぱいです。
ブラボー!!

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