天まで届け「歌って踊る」ことの難しさ

2013年02月01日

ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』

はい、こんばんは。          雪華ホーム

サボテン



オペラ型と言いますか、普通のセリフの部分が全く無い、全編”歌と音楽”の迫力に圧倒される久々のいい映画でございましたよ

舞台も見たいなあと気になりながら、未体験です。
子供のときに、児童版書籍か、教科書か? で『ああ無常』として読んだ記憶はうっすらとあります。お説教としての「銀の燭台」エピソードと過酷な運命ぐらいしか覚えてはいないのです。

映画では、映像がリアルで、壮大な景色に目を奪われます。
舞台では、きっとここまではできないでしょうね。冒頭シーンで完全にハートを摑まれました、嵐ふきすさぶ中で囚人たちが帆船を引いているところから始まります。「みじめな」姿の囚人達と降りしきる雨と、荒い波とが、一目で彼らの状況を物語っていました。

いくつかの楽曲も、心に残っております。

かなりの興行収入を見込めるようなニュースや数々の受賞などもしばしば目にします。ただ、見に行った人の数で比べるのはやめてほしいと常々思うんです。『007 スカイフォール』などは、私も観に行った口ですが、人気のバロメーターに入れないでほしいかなあって。出口調査なんてできないですもんね(笑)。まあ、文句をいくら言ったところで、配給側としては「チャリーン」のひとつとしか聞こえないでしょう。
観客動員のバロメーターとして、『レ・ミゼラブル』は何度も観にいく人が多いという点なんでしょうかね。

世間も絶賛の映画ですが、

前半の暗い場面はもっと少ない分量にしてもらいたかったなあ。後半の革命に巻き込まれる怒涛の展開と、その中でのラブストーリーにたくさん時間配分してほしかったなあ……というのが希望です。

あと、よく見かけるんですが、私の好みとしましてはね。歌っている場面で、超特大の顔アップはやめてもらいたいんです。手抜きなんじゃないかと疑っておるぐらいで。あるいは、低予算にあげるためか。CGであらゆることが可能になってきましたのに、もっと背景に気を配ってほしいのです。インド映画のミュージカルシーンの背景は、そのためだけに、なぜかスイスの山の中でロケをしたり、ピラミッドの前にいたりしますのよ、ちょっと見習ってほしいものでございます。

本当の正しさとは何なのか。正しさを貫き通すことのなんと困難なことか、でもそれを行なえる魂の気高さをまざまざと見せてくれる作品ですね。
ヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いた、ロマン主義フランス文学の大河小説。
時代が変わっても、このテーマはいささかも古びることはないのでしょう。

観る価値大のミュージカルです。
『オペラ座の怪人』を越えるほどではないと思いますがね。追記はこちらへ。


実家の母を1月の11日に亡くしました。このブログの数少ない読者の一人ですしね、ぽっかりと穴があいたようになりました。父はとうの昔に亡くしております。
上の写真は、ダーリンのお父さんが送ってくれたシャコバサボテンです。こたつの上にのっかってますね。義父と義母がいてくれて良かったです。いつも有難うございます。

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