いけばなの根源 池坊 550年祭池坊550

2012年06月12日

三銃士つながりで 「Barbie Three Musketeers」

はい、こんばんは。          雪華ホーム

ゴージャスなしゃくやく



幾度も映像化や舞台化がされている、アレクサンドル・デュマの冒険活劇「ダルタニャン物語」。これが源です。

三谷監督の三銃士が、テレビの人形劇として放映されていましたね。たまにしか見られなかったのですが、さすがに面白いです。人形劇のセットも見所がありました。DVDが出ましたら(出てるのかしら?)、ちゃんと全編通して見たいと思っています

映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』3Dは、美しいCGのバッキンガム宮殿を見るだけで満足としましょう。どの人もこの人も軽いねー。軽すぎ
会話がまずい……なんの意味もない。
色紙に書いたお題目みたいに、友情だ!とか言われても、面白い? その行動やら背景やらの説得力がいりますでしょう?

あっそうそう。「プライドと偏見」のヒーロー、ダーシー様、覚えておいででしょうか? この方のためなら死ねる……(私だけ?)、世界中の女性をとりこにしたことは確かなダーシー様役のマシュー・マクファディンさんがアトスさん役で出ていらっしゃるではないですか。ここで大きく身を乗り出した私でございます。でも、この映画の中のアトスさんでは、私は死ねませんよ。魅力を感じない。ただ、あのダーシー様役あればこその抜擢でしょうし、これは続編を作る気満々の映画ですから、お仕事としてはおいしいのでしょうか?

映画「仮面の男」では、アトスは、ルイ14世の双子の弟でバスチーユに監禁されていたフィリップを亡き息子と重ね合わせ、またフィリップからも父のように慕われていた重要な人物でしたね。好きな映画のひとつです。

それらを踏まえましてですね

「バービーと三銃士」です。
女の子が主役でないとバービーが登場できないですからね、そこは、それ、、ヒロインのコリーンはダルタニャンの娘!でーす
女でもMusketeer(銃士)になるために日々鍛えておるわけです。『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』で、私が一番不満に思う点はね、ダルタニャンが若造の分際で三銃士の仲間になれるのが早すぎ!だし、三銃士に権威も魅力もなさすぎで、この小僧と友達っぱくなるのが早すぎ!なところなんです。ダルタニャンの成長物語なんだと思うんです、本来はね。大人になるためには、尊敬できる大人が身近にいないと成長しないでしょうし、努力もしないでしょう。やはり、大人はここは断固たる強い意思でもって、子供とお友達になどなってはいけないのです。大人は理不尽さの巨大な壁となって、子供が自ら乗り越えてくれるように導かねばならないと思うのです。みんなみんな平等よ、って教えていると社会に出てから困りますもの。大人は時代遅れの嫌われ者である必要があるというものです。話しがだいぶそれました。ダルタニャン以上に、コリーンのハードルは高いのです。
「女の子が銃士になれるわけないだろ」と門前払いされます、当然のごとく。

おや、三銃士のあらくれ男たちの中に、コリーンは入るのだろうか? きっと賢明な読者様にはもうおわかりかもしれません。三銃士たちも全て女の子でーす
銃士になるために4人で一生懸命秘密の特訓していて感動ものです。謎のおばあちゃん指導官もいます。4人は宮廷で下働きしている女中さん達であり、コリーンはクビになったコンスタンスの代わりに働くことになったという設定です。

世の中から否定されつつも、夢に向かってまっしぐらの仲間たちです。だからこその、「皆は一人の為に、一人は皆の為に」は、『三銃士』第9章ラストにて、ダルタニャンが発案した友情の誓いの言葉を、日本語に直訳したものですよね。フランス語原文では、"Tous pour un, un pour tous" だそう。結束するも道理ではありませんか。

冒険あり、陰謀あり、ですが王子さまが素敵でなくってはね。
この王子さまは、空を飛ぶ夢を叶えたくって日夜、飛行船作りに没頭しています。失敗してはまた挑戦を繰り返す姿は三銃士の女の子たちと変わらないひたむきさなのです。ですから共感と憧れをもって、王子さまの窮地を命がけで救おうとがんばります。

ラストのお城の窓いっぱいに、花火がパンパンと上がるシーンがきれいです。
とっても良くできたお話です。ブラボー!!!


今回見た、あと二点のバービーアニメシリーズも良かったです。残念なことに英語版しかないと思います。日本のDVD(映画会社?)製作会社は何をしておるのかと怒りを覚えてることも書いておきましょう。

「バービーとマリポーサ」
マリポーサっていうのはスペイン語で蝶の意味らしいですが、ここでは羽のついた妖精のことです。

「バービーとペガサスの魔法」
ファンタジーアドベンチャーものです。

バービー映画の過去ログ→こちら


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