大阪は初夏の陽気GW前半は、まだいいお天気でしたー神戸をぶらり

2012年04月27日

BBC最新版 『エマ 恋するキューピッド』

はい、こんにちは。          雪華ホーム

フローラルタウンのパンジー



私以外は反感を持つに違いない性格設定と、ジェーン・オースティンさま自ら説明しているらしいけれども、
主人公のエマは、ホント不思議ちゃん。
ただね、96年のグイネス・パルトロさんーの映画版、97年のケイト・ベッキンセールさんの二時間ほどに圧縮したドラマ版と違って主役の女の子が若い(年齢は知らんけど、若く見える)のが良かったのではないかと思うのです。恋に恋しているぐらいのまだ、JK乗りの少女の勘違い、思い違いの連続だとしたら、かなり説得力あるように感じるんです。そうであれば、かわいくさえ見えてくるでしょう。それに、ずっと年上のお相手役も、これなら許せるというものです。人生経験を積んだいい歳した女性では、いくら喜劇といえども、変でしょうよ。

今回この2009年版は、満を持してのBBCドラマ班、どーだ! という快心の出来だったと思いますわ。
世界的なジェーン・オースティンブーム(好き嫌いがはっきり分かれるかもしれませんが)の広がりを熟知して、ファンが何を求めているのかしっかり摑んでいらっしゃったと思うのですーー自然の美しさ、建物の豪華さ、ミスリードを映像的に誘って(言葉だけ後で確認すると正しい)最後まで恋愛の謎を隠していたりしてね、ジェーン・オースティンさまのツボを余すところ無く伝えていました。

BBCジェーン・オースティン コレクターズDVDBOXの宣伝映像

まあ、ヒロインのエマだけでなく、変わった人がいっぱい。200年たっても世間ってそんなもんよね
主人公の父親のウッドハウス氏。健康の心配ばっかりしてる方でしょ。
くだらないことを延々としゃべり続けるベイツ夫人の場面は早送りしたくなる……。
エルトン氏とひたすら嫌な女そのものの妻。
フランク・チャーチル氏も意味不明。
それらの変な人達を優しく包み込む、ジェーン女史の手腕の確かさを感じずにいられません。とびきりの悪人を登場させずに、心理ドラマをひたすら綴った著者はさぞや、いい人だったに違いないと思えるのです。

ジェイン・オースティンの長編小説。それらが次々と映像化されているというのもすごいことですね。
「分別と多感」
「高慢と偏見」
「マンスフィールド・パーク」
「エマ」
「ノーサンガー・アベイ」
「説得」

私の過去記事は数知れず→そのうちのひとつ


ではでは、楽しいゴールデンウィークを〜

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