崖観音秋らしくなりました

2020年09月28日

『VIVA! 公務員』抱腹絶倒のイタリア映画

はい、こんにちは。          雪華ホーム

20200928今日の青空



今日は久しぶりの爽やかな快晴でございます。写真は我が家の百日紅の残花。

さて、今回の映画は珍しくイタリア映画のご紹介です。
主演のケッコ・ザローネさんはイタリアで大人気の喜劇俳優だそうで、本作では、
原案・脚本・本学まで手掛けるとういう多才ぶり。
2015年放映で、イタリア歴代興行収入トップの記録を打ち立てたという快挙作品です。

役名もケッコという同名で、子供の頃からの夢を叶え(縁故採用ですが)、
一生安泰(各種手当が半端じゃない)の公務員となった主人公が、
イタリアの行政改革で早期退職か転勤かの選択を迫られ、まあ、ありそうだなというような
いやがらせを受けるも果敢に挑み、職にしがみつくのでございます。その奮闘ぶりたるや、
是非ともご覧いただきたい。

このケッコをおいつめるのがリストラ部長のシローニ。お仕事バリバリの女性です。
シローニは悪役的存在ですが、実力者ですし、
後半に登場するケッコが恋するノルウェーの女性学者も自由奔放に生きる素敵な人物。
ケッコの嫌味発言とは裏腹の現実をちゃんと映し出してくれていますから、映画としては
よく出来ています。

映画冒頭、アフリカの一部族に捕まり、処刑を免れるために正直に身の上話をすることから、
始まります。トントンと快調なテンポで冒険活劇が語られるのもうまい。
イタリアは死ぬまでには訪れたい憧れの地ではありますが、
『ローマの休日』か『ひまわり』ぐらい(相当古い)のイメージしか浮かびません。
それが、ケッコの左遷先が合計六ケ所の赴任先で、北から南まで政府の研究機関など含めて、
これもイタリア関連ですか? という所まで連れて行ってくれます。
景色としては最高です。
当分、コロナ禍で海外旅行はできそうにありませんねえ。
それにしても、
勤務先が極寒の北極……とかね。あんまり住みたい所ではございませんが……。
原題『Quo vado』オレはどこへ行く? な訳でございます。
レミングやアザラシ、虎やチンパンジー、象などの動物も登場しますのよ。
都会派の私(?)としては、勘弁して欲しい状況のてんこ盛りです(退職しますウ)。

ケッコの性格は私達日本人も持っているステレオタイプなイタリア人男性。
自分勝手で、超安定志向で、マザコンで、女性蔑視感ありありながら、美女には弱い。
身の回りのことは全部ママがやってくれて、生活はパパが面倒みてくれて、彼女はいるけれども
結婚する気はさらさらなく、今のまんまが一番楽しいとう毎日をおくっていました。
風貌は、中肉中背で四十前なのに、ややお腹が出てる。頭髪はかなり薄め、危ない感じ。
ハッキリ申し上げて、共感はもてないわけです
ただ、目元は涼しめで、表情豊かで愛嬌があるとも言えます。
いちばんの長所は、いろんな僻地へ飛ばされても、腐らずに楽しく生きていける才能では
ないでしょうか。只者ではありませんの。
もちろん経済的には、僻地手当とかもバッチリ支給されるんですけれどもね。
ある部署では、職権乱用ですが、
サッカーのうまい選手にだけ難民センターに通したりして(でも受け入れている)。
ノルウェーではかつてないほどに大人しくしていました。それで、ホームシックになったのかも。
イタリア食レストランのパスタが不味くて、看板のイタリアの文字をぶっ壊してみたり。
やることなすこといい加減で無責任なんですが、憎めない。

高額の退職手当をちらつかせたり、僻地イジメをなんと、
休職、病気療養などを駆使してなんとか凌ぐなどあっぱれとしか言いようがありません。

ギリシャだけでなくイタリアも公務員が多くて財政破綻の危機と言われているそうですが、
日本だってどうなんでしょう?
ケッコの元の仕事は15年間、狩猟許可証にハンコをひたすら押す仕事だった訳ですが、
これを見ても日本と似ている気がします。が、公務員やお役人をこんな風には描けるでしょうか?
ひとつ、桂文枝さんの創作落語に役所のたらいまわし扱いを面白おかしく話してくれる
創作落語がありました。そのお陰かどうかはわかりませんが、現在はだいぶ改善されたようです。
イタリア元首相が「終始笑いっぱなしだった」という逸話が残っているそうで、
ほとんどのイタリア人が見事にコメディ化したこの映画を受け入れる度量がある分だけ、
風刺や政治的成熟度が勝っているように感じられます。
批判精神の無いコメディは単なるドタバタ劇でしかありません、
コメディ映画はかくあるべし、と断言いたします。
誰かが滑って転ぶのを笑うような低レベルな笑いではなく、究極の笑いは己を笑うこと、
自分を客観視できることが笑いに繋がるのだと私は思うのでございます。

ケッコのズル賢さに驚きつつも、本当の国費泥棒はもっと上層部にいる!
私腹を肥やすことに優秀な頭脳を無駄遣いするのはもったいない、
そんなことも匂わせつつ、会心作となりましたね。

創作ですからデフォルメや作為があり、全てが真実ではありませんが、
あながち嘘ではないでしょうという、絶妙としか言えない、このセンス。素晴らしい。
ラストは、これ以上望むべくもないほど美しくまとまります。

ブラボー!!




この記事へのコメント

1. Posted by sbsmdjpzt   2020年09月29日 23:21
5 Спасибо, давно искал
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