『グリーンブック』納得のアカデミー賞『パッドマン 五億人の女性を救った男』

2019年10月14日

蜷川シェークスピア『から騒ぎ』

はい、こんにちは。          雪華ホーム
赤毛のアン、ばら




シェークスピア劇は数々ありますが、
『ベニスの商人』と、この『から騒ぎ』が一番好きでございます

彩の国さいたま劇場でのシェークスピア全37戯曲という企画のDVDで見ました。
『から騒ぎ』は全ての役を男性俳優が演じる、お馴染みオールメールもの。
物語は二組のカップルのお話。
クローディオ(長谷川博己さん)は一目ぼれのヒアロー(月川悠貴さん)と結婚間近。
ベネディック(小出恵介さん)とビアトリス(高橋一生さん)は、恋愛に全く興味がなく、会うたびに悪口の応酬をしあう変わった仲の二人。
当然、この二人の丁々発止のやりとりが、俄然面白いのでございます。
シェークスピアここにあり! って思います。
『ロミオとジュリエット』ももちろん名作で、あの藤原竜也さんのロミオですから
見逃せませんが……これってどうなのかしらん? って感じるのは私だけでしょうか。
ものすごい熱演で、汗もびっしょりの二人が愛を交わし合っているときに、
早口でしゃべる、しゃべる、しゃべる。ときどき流石の発声力にもかかわらず、聞き取れない。
原作がそうなので、本で読めば面白いのですが、
演じると、凄い違和感ですよ。
一方、こちらの会話の激しい応酬は劇として楽しく見所があるのです
喧嘩もこれだけの語彙力があると聞きほれてしまいますの。
映画『丹下左膳』の左膳とお藤の会話を思い出します。あちらも、笑えます。

幕が上がると、チューバやサックス、パーカッションでしょうか、
高らかに鳴り響き期待を高めます。
舞台に照明が当たると、大階段と三十近いギリシャ彫刻風の裸体像が現れます。
お芝居ですから、照明の妙で、
ここが屋敷の庭だったり、教会だったり、墓地にまでなったりするのがちょっと驚きです。
ドタバタ喜劇的コントもあり、この彫刻も小道具になりますの。
ちょっと低俗な笑いを潜ませるのが、蜷川流。
ただ、たぶん、シェークスピア演劇自体がかつては一般民衆の娯楽として愛され、
バカバカしかったり、低俗だったり、今にも通じるようなキャッチーな物語性を
もっていたはずですから、当然と言えば当然です。
日本人が演じる西洋人、女が男を、男を女が演じることも、
舞台という異空間への入り口が観客をあっという間に吸い込んでしまうところが魅力です。
そして、常習性があるように思います。

一生さん、評判通りに演技力凄い。十分に女性に見えますねえ。
ただ、ヒアロー役の月川さんが、あまりにも本物の女性にしか見えないもので、
しかも可愛らしい。女性役常連の格を見せました。肩幅が狭かったり、小柄だったり。
言葉少ない役柄の性質上ということもありますがね。
クロ―ディオ役の長谷川さんの足の細いこと、長いこと。

ヒアローとクローディオは誤解が元で破局を迎えようとしますし、
ベネディックとクローディオは誤解から恋が芽生えるという展開。
恋は全て大いなる誤解の産物なのでしょうか。

自虐ネタの『翔んで埼玉』も面白いですが、
海は無くとも、彩の国さいたま芸術劇場がある! と自慢できます。
千葉には無いなあ……。

ブラボー!!





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