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2019年07月17日

『ジェイン・ジェイコブズ』

はい、こんばんは。          雪華ホーム

帝釈天



ジェイン・ジェイコブズをご存知でしょうか?
私はこのドキュメンタリー映画(2016年)を見て知ったのですが。
2006年89歳で死去したジャーナリストであり、熱心な市民活動家でした。

都市開発や建築の分野では国やディベロッパーが進める再開発計画に反対し、
20世紀の都市計画のあり方を根本から変えた人物だと言われているそうです。

これですと、よくわかりませんでしょう? 最初の例をあげますと……
1950年代後半、ニューヨークのワシントンスクエアー公園を突っ切る形に道路を、
建設する計画が持ち上がります。
時代は高層ビルと道路網のユートピアを唱えていました。
しかし、ジェインは真っ向から異議を唱えます。
その公園周辺には、さまざまな人々が暮らし、週末には音楽を楽しむ公園でも
あったそうです。
車優先社会であり、道路建設のためには多くの世帯を立ち退かせることも
行なわれます。コミュニティを失うことは人間にとって計り知れないほど大きいもの。
ビルや建造物が文化を育てるのではなく、人が育てるものなのですから。
住んでいる人々の視線に立ちつつ、住民の側に立って見事阻止した最初の功績でした。

もちろんジェインは反対ばかりをしているわけではなくて、代替案を作成し、
政治家を巻き込む手腕もありましたし、都市計画を実践しました。

1961年に「アメリカ大都市の生と死」などの著作をはじめ、何冊も本を出版しています。
今もそれらはある種のバイブルとして引用され、多くの影響を与えています。
既存の経済学を打ち破るような、国単位ではなくて都市単位で経済を語るべきだと、
主張しています。
元々、編集者として記事も書いていたそうなので文章はお手の物かもしれませんが、
建築や都市経済の専門家では決してないですし、それらを大学で学んだわけでもありません。
凄いなあと感心するのは、
自力で得た知識と鋭い観察力や低い目線への共感などが、それらを生んだと思える点です。
そして、不屈の行動力が彼女の才能。

2020年の東京オリンピックに向け、虎ノ門新駅や第二、第三の虎ノ門ヒルズなどの
大規模開発が計画されているようですが、どのようなものが出来上がるのでしょうか?
私の地元の千葉県は、どう変わっていくのでしょうか?
他人ごとではいけないのですが、かかわり方がわからない。
ジェインならどうするのか教えてもらいたいと思います。

日本橋の上に架かる高速道路を地下に埋めてもらいたいと
常々思っていましたが、何十億もかけて終に行うような案が出ていることも耳にします。
最初っから作らなければねえと、今さら言っても仕方がありません。
声をあげるのは早いに越したことはないのです。

この映画で、強く印象に留めたのは、
道路は無秩序に散らかっているという意味ではなく、
雑多な人種、性別、年齢の人々が行き交う「道」、「通り」でなければならない。
子供が遊んでいたり、大人が立ち話をしていたり、普通に商売をしている風景が、
人の繋がりを生むんだということを教えられました。
ひいてはそこでの多くの人の目が犯罪の抑止にもつながるのだと。
車ではなく、人が行きかう道を作ってゆくべきなのだと強く感じました。

機会がありましたら、この映画を観てくださいね。
ブラボー!!





sekkadesu at 21:15│Comments(0) ★★★DVD・新作映画の感想 

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