梅雨の季節も楽しもう六月の市川万葉植物園の見所

2019年06月06日

姓は丹下、名は左膳。不朽の名作だね

はい、おはようございます。          雪華ホーム

仁和会かきつ一色2019 - コピー
初夏の燕子花一色のお稽古をしてきました↑


今日の映画は『丹下左膳』。
林不忘原作の架空の剣士で新聞連載小説『新版大岡政談』の登場人物であった、
隻眼隻手のニヒルな造型の左膳が人気となり、多くの映画化作品があるとのこと。
1935年の山中貞雄監督の大河内傅次郎版は伝説となっており、
昔見たことがあるはずですが、覚えていません。
近いうちに、また見たいと思っています。

私が取り上げるのはリメーク作の『丹下左膳 百万両の壺』2004年豊悦バージョンです。
素晴らしいです。
私は、かねてより豊川悦司さんは苦手な俳優さんでした。あんまり役者さんそのものに
好きはあっても嫌いという感情は珍しいことなのですが。
それが、今回。
180度覆りました。丹下左膳はこの方しかイ・ナ・イ。はまり役。凄い、カッコイイです。
15年前になるのですね、若くて美しいお顔立ちなことにも今頃気付きました。すみません。
すっかり魅了されてしまった雪華でございます。

映画オープニングは、左膳の片目と片腕が無くなったエピソードと共に派手なチャンバラを
繰り広げます。重要人物もここで紹介されますし、効果的ではあります。
私はチャンバラは好きじゃないのでございます。
ここはこういういきさつがあったのか、と言う程度でスルーしましょう。
時代劇ですからね、どうしてもチャンバラが見たいというファンがけっこう
いらっしゃるかと思うのです。そういう方のためのサービス映像だと思っています。
真骨頂は、その後のホームドラマです。

おばあちゃんを失くした幼児と、百万両の壺を巡るコメディですが、
なんと味わい深い人情味あふれる登場人物の数々でしょう。
夫婦漫才を繰り広げているように見える左膳と妻のお藤、二人とも口は悪いんですが、
気持ちが優しい。口喧嘩の応酬には笑いが止まりません。
脚本がいい、正しく人の善意を信じられる展開が嬉しい限りですの。
今これを力説したい感情に駆られているのは、
「万引き家族」を見てしまったからです。情けない映画でしたもの。
カンヌ大丈夫か? とさえ考えました。
そのせいではないでしょうが、審査員が一掃されたようですね。
私は貧乏人ですから、貧乏人の擁護をしたいと思いますが、
莫大なお金でしか味わえない豪奢なものを体験することは一生無いかもしれません、
しかしお金では買えないもの、人との繋がりや思いやりや誠実さなどの美徳を得ることは、
努力次第で叶うはずです。
万引き家族を見ていると、貧乏人は精神も貧しいじゃないかと言われているような気がして
仕方がありませんでしたし、あの映画ではそれが事実でしたの。
いやだ、いやだ、昔の映画はそうではなかった……と言いたくなるのでございます。
じぇったい、あなたは年寄りだと言われそうですね。
そうです。年寄りですと開き直りましょう。
時代が変わっても変わらないものがあることを示そうではありませんか(演説か?)。
それにしても、「そして父になる」だったか? の映画もピントがはずれっぱなしでした。
親より子供がたいへんだろ、と。
もうあの監督の映画は金輪際見るまいと思ったのでした

角川映画でよく見かけた野村宏伸さんといい、お藤役の和久井映見さんといい、
キャスティングも最高かと。

楽しい映画を有難う〜♪ ブラボー!



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