先々週になるのですが、
館山に行ってきました。
花畑は花盛りですし、館山城は梅と桜がちらほら咲いていて、
春爛漫の風情でございました。


館山城↑　ラッキーなことに、ちょっとしたお祭りで賑わっていました。


館山城からの眺め↑



↑滝沢馬琴の八犬伝の舞台です。
言わずと知れた、江戸時代後期の大ベストセラーだったようです。
馬琴の後半生３０年ほどを費やした長編小説。
最後の方は目が見えなくなって、口述筆記をしてまで完成させたとの逸話もあります。
冒険、ファンタジー、怪奇もの、人情もの、あらゆる要素の大元だったかもしれません。
八犬伝のこのストーリーのパターンや、細部の小物まで、
エンタメの面白さがたくさん詰め込まれていますので、
大衆小説、歌舞伎、映画、ドラマ、アニメ、ゲームなど、
いろんなところに使われていますね。
楽しみながら、親孝行の大切さや、因果応報の厳しさですとか、
それこそつまり、仁義礼智忠信孝悌の教えが含まれてもいます。
今こそ、必要なモラルのような気がします。

南総だけでなく、
行徳や市川の地名も、八犬士の一人が住んでいたので登場しますから私には身近です。
今一度復活してもらいたい大好きな物語の一つでございます。
館山城の中には、八犬伝好きには嬉しい展示がたくさんありますの。
私の持っている平岩弓枝さんの現代語訳の本もありました。
懐かしいところでは、水夏希さん主演の宝塚歌劇DVDがあり、
すごく嬉しかった、一方で薬師丸ひろ子さん、真田広之さん主演の角川映画が
無かったのが、残念〜。
鑑賞できるスペースには、懐かしいNHKの人形劇版八犬伝を見ることができます。
丸々一話分あるので、時間があれば全部見たかったなあ。
たぶん小学生の頃に見ていたと思います。
ナレーションが坂本九さんだったことからして、全く覚えていませんでしたが……。

館山城、意外に面白かったです。