京都家元での初生け式に行ってきましたよ紅梅は春のさきがけ

2019年01月11日

映画を発明した人『リュミエール!』、映画製作を支えた人達『ハロルドとリリアン』

はい、こんばんは。          雪華ホーム

うちの山茶花



今回は映画好きの方に、映画の原点に触れることができる二作をご紹介します。

『リュミエール!』は、フランスのルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟のことで、
現代の映画は、彼らの「シネマトグラフ」というテクノロジーを発明したことに端を発するようです。
驚くべきことは、兄弟がその機械を発明したということだけではなくて、
映画「作品」の原型を作っていたというのがわかります。

約50秒の固定カメラ(もちろん一台)の映像という技術的な制限がある中で、
ただ目の前の風景や人を映しているだけではありません。
構図、アングル、演出をつけることで、
喜劇で喜ばせたり、手品で不思議さを楽しんだり、
びっくりさせようとか、怖がらせようなどのスリラーの原型などが既に現れているのです。
エンタメの原点ではないでしょうか。

もちろん音声はありません。
工場からあふれ出る労働者の群れを映し出したもの。
汽車がこちらに向かって走ってくる場面など。
臨場感のある構図で(さながら現代の3D?)、
当時の人達は汽車にぶつけられるのを恐れて席を思わず立ったとか。
チャップリンなどの無声映画は、映像と映像の間に、短い文章が挿入される場面が登場することで、
映像だけでは表現できない深い心理に触れさせることができる仕組みですが、
この50秒の映像では、映像だけのシンプルさですからかえって、どの言語の人にもわかります。
何事でもでしょうが、制約や制限というものは不自由ではありますが、
反面想像力や知恵を生む原動力にもなるように思いました。
AI時代だと言われる昨今ですが、たまに原点に戻ることも必要かと。

『ハロルドとリリアン』という映画は、ハリウッドで活躍したご夫婦だそうですが、
全く知りませんでした。
ハロルドさんは映画を実際にフィルムに撮る前の段階でシーンの構図などを描く「絵コンテ」
を書く方です。
黒沢映画では、あの当時はそれが当たり前だったのか、それとも天才なのかわかりませんが、
監督自ら絵コンテを書いていて、その絵をどこかで見たように記憶しています。
もちろん、上手でね。もともと絵心のある方だったのでしょう。
普通は、絵コンテ専門の職人さんがいるのでしょうが、ハロルドさんはその先駆的な方のようです。
それにしても、あのシーンが、あの名場面が、
「えっ! この方の絵の通りだったのか……」と唖然とする衝撃映像でございますのよ。
「なーんだ、絵コンテをパラパラ漫画みたいに繋げたら私でも撮れるかも……」
などという不謹慎なことをちらっと思ってしまいました(笑)。

奥様のリリアンさんは、その絵コンテにも影響力を与えますが、映画全体のリサーチをする方です。
現実にあるものでしたら、その時代背景ですとか。
ヒロインの部屋にどんな家具があって、どんな小物を持っているのか、
どんな服装で……、どんな話し方で……。
調べても出てこないものの方が圧倒的に多いことでしょう。
SFでしたら、実際にはないものですが、ありそうな宇宙空間ですとか、いそうな異星人とか?
徹底的にリサーチするそうです。
リサーチに基づく、最後は創作。
それが、本来偽物・作り物である映画にリアリティと深みを出してくれる大切なものです。
偽物が本物を凌駕するのが、創作であり芸術というものでしょう。
このご夫婦が映画会社から引っ張りだこになるのは当然のことでしょうね。

大きな賞を受けると、監督さんがスピーチするじゃないですか。
「この賞はみんなの力で頂いたものです!」みたいなね。
あれって、謙遜かなと思いましたが、この映画を見ると、
「ほんまや。裏方の力やで」と発するでしょう。

ふっと思ったんですが、
小説家でしたら、これらを全部ひとりでこなすんでしょう。
参考文献をいっぱい読んで、関連作品を読んで、資料を集めて、
絵コンテはかかないでしょうが、頭の中で絵は動いているはずですから。

今年もいい映画をたくさん見たいです。おつきあい下さい。
ブラボー!!



sekkadesu at 21:03│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
京都家元での初生け式に行ってきましたよ紅梅は春のさきがけ