5月なのに、初夏のようで映画『花戦さ』見てきたよ!

2017年06月01日

WOWWOWドラマは良質『埋もれる』

はい、こんばんは。          雪華ホーム

イクスピアリのかきつばた



DVDで見ました、『埋もれる』。
第6回WOWOWシナリオ大賞受賞作に選ばれた、
香坂隆史さんの『愛の告発』のタイトルを変えドラマ化したものだそうです。
このような賞があることも知りませんでしたが、
逸材が発掘されるのですね。

告発をテーマにした物語はよくあり、正義の行為に胸がスカッとするのが普通です。
物語ではなく、現実の日本だと、どうでしょうか?
このドラマのように、告発者はヒーローというより、裏切り者の烙印を押され転落人生に、
追い込まれるのが落ちかもしれません。
そうでないことを祈るのみですが。
のっけから、社会派ドラマのような展開です。
ところが、これがそのまんま大きな伏線となります。
真実は、誰からも見向きもされず、埋もれた箱を開けるようなもの。
箱を開けるには、それ相応の勇気と心構えが必要ですものね。

舞台は、都会の企業を追われて、小さな役所に勤める主人公の故郷になります。
主人公である北見は、妻からも離婚を言い渡され、娘とも離れることを余儀なくされますの。
告発したことで、本当に悪い奴には逃げ道があり、真面目な者だけがわりを食ったようなものなのです。
正直なところ、もう告発はこりごりだと弱音も吐きます。
誰も幸せにならなかったと、後悔します。
もちろん、私としては真実はそれ以上に価値があるものだと信じたいところですがね。
そんな中、市内に有名なごみ屋敷があることを知り、調査することに。
熊沢という認知症かと思われる女性が、そのごみ屋敷の主です。

これも、一時たいへん世間を賑わした社会問題でしょう。
ごみ屋敷と告発をリンクさせる手腕は恐れ入ります。

ごみ屋敷の隣に住む浅尾葉子とは、中学生の同級生でありその後親しくなります。
優人という13歳の息子を持つヒロインの登場です。
お互いの心が通い始めるところは、ほのぼのとした雰囲気。
しかし、
夫は何年も前に失踪し、その後離婚成立。
男はごみ屋敷の娘を交通事故で轢き殺すわ、自暴自棄になって家族に暴力を振るうわ。
離婚は絶対しようとはしない上、働く気もないという、厄介者だったという話を近所で聞きつけるんです。
この辺りから、社会派ドラマではなくて、サスペンスが盛り上がってきますの。
そんな都合よく、失踪するのか……。

もちろん、ネタバレしますのでよろしくお願いします。

役所内ではゴミ屋敷の強制撤去の話が持ち上がります。
というか、北見がごみから救おうと積極的に動きます。
ボヤ騒ぎまで起こり、そのときにスーツケースがごみの山の中から現れますの。
スーツケースには、葉子の元夫が好きだったという、つり関係のシールがたくさん貼られています。
不審には思ったけれども、その場は熊沢おばさんが錯乱したこともあり、立ち去ります。
北見もつり好きで、優人を誘って近くの池に遊びにいったりしています。趣のある、大きな深い池。

思春期の優人は、雨の中母親には何も告げず夜遅くまで帰ってこない騒ぎも起こります。
ただ、悲しみを分かち合い、北見と葉子の絆は深まる気配です。
一人優人が、例の池で船に乗る映像が僅かに流れます。
空いたスペースにはスーツケースのように見えるんですが、これは私の不確か情報。

男は死んでいるのではないか? もちろん、愛しの彼女が殺したのではないか?
北見の疑惑は頂点に達し、ごみのがれきの中のスーツケースを調べに行きますの。
もう、見ているこちらもドキドキはマックス。
そこに葉子が怖い顔をして現れるのですよ。
クーンツの小説ぐらいに、こ・わ・い。
「真実を暴いたって、誰も幸せになんかなれないのよ。よくわかっているじゃない。
過去じゃなくて、未来を一緒に見たいの」
「……」
「そのスーツケースを開けないで。お願い」

美人のお願いに一瞬ひるみつつも、
終に、こじ開けるのです。

キャー白骨か……。
と、思いきや砂だけが詰まっていたのでした。
この場面は、ほんとに怖かったですね。

ラストシーンで、スーツケースを池に向かって引っ張りながら歩む姿は、あの雨の日の優人でした。
普通は、スーツケースのままドボンでしょうが、
一度ごみ山でスーツケースを見られていることを優人が知っていたら、
戻さないわけにはいかないでしょう。

本格推理物ではないので、犯人はあなただ! って名指しはしてくれません。
でも、葉子、熊沢、優人が何らかの役割で共謀したということは明らかです。
と、すればですね、熊沢さんは決して頭がおかしいわけではないかもしれませんのね。
それはそれで、こ・わ・い。演技賞ものか?!

死体はやはり、埋もれていたんでしょう。

この脚本、実によくできています。
遅ればせながら香坂隆史さん、名前を覚えましたわ。
同じくWOWWOWドラマ、乱歩賞受賞作『翳りゆく夏』でも、
ダブル脚本家のお一人として名を連ねていらっしゃいます。
WOWWOWドラマ、『天使のナイフ』『贖罪の奏鳴曲』なども面白かったです。
ブラボー!!


↓は、習志野市にある谷津バラ園の写真です

谷津バラ園銅像


谷津バラ園木と


谷津バラ園ばらいっぱい


谷津ばら園ばらあっぷ


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