もうすぐ桃の節句今年の転勤はありませんでした・三年連続の引越しから脱出〜

2016年03月01日

シェークスピア劇『お気に召すまま』

はい、こんにちは。          雪華ホーム

団地のさざんか




彩の国シェイクスピア・シリーズ NINAGAWA×W.SHAKESPEARE DVD BOX IV
成宮寛貴 (出演), 小栗旬 (出演) 作品、2004年版を見ました。
その後も何度も上演されているのでしょう。

今年2016年は特に、シェイクスピア没後400年ということです。

『ニナガワは、現存する世界中の演劇界の魔術師の誰よりも
シェイクスピアを再現する方法を知っている―。』(英・インディペンデント紙)
と評されているそうです。

のっけから舞台に繋がる二つの通路を舞台の一部として大活躍させたり、
本物の羊が登場したり、
大団円では巨大福助を背景に登場させたり、
演出が楽しいです。

小栗さんファンには申し訳ありませんが、声が聞き取りにくい気がするのですがどうでしょう。
出だしが特にそうでした。
成宮さんには脱帽です。百聞は一見にしかず。

ストーリーはご存知の通り、
優れた気質のせいか兄に嫉妬され疎まれて下僕同然の扱いを受けているオーランドー(小栗旬さん)。弟に公爵の座を奪われて追放された前公爵の娘ロザリンド(娘! ですから、成宮寛貴さんが演じるのは)。この2人が恋に落ちるのですが、そう、うまくはいきません。オーランドーは兄に憎まれ逃亡、ロザリンドは叔父に疎まれ追放されてしまいます。2人が逃げ込んだのは、偶然にも同じアーデンの森。この森には追放された前公爵も住んでいてお話は佳境へと進む、ラブコメでございます。

もともとシェークスピアお得意のオールメール(全員男性)を再現した舞台です。
これに関連して、少し前に見ましたDVD『ヴェニスの商人』2011年版のD−BOYS STAGE という出演者達のお芝居も、まっことお見事でございましたの。こちらも女性を全て男性が演じています。
どちらも、男が演じる女の大活躍するお話です。

戯曲として書物でこの難解な翻訳文を読んでも、面白さはわからなかったはずだと、舞台を見て思いました。
私が思いますに、一番の見所はですね、
どちらも男性が女性を演じていて、劇中その女性が訳あって男装するという部分です。
男が女に化けて、さらに男のフリをするという複雑な面白さを堪能できます。
本当は男性なのですが、男性を演じるときには女性らしさをそこはかともなく出さねばなりません。
なかなか工夫のしどころではありませんか。
宝塚歌劇でも、このパターンを取り込んでくれてもいいかなと。今思い出すのは、漫画が原作のオスカル役ですとか、リボンの騎士の舞台版でしょうか? 男役の女性が、男装しているだけで、女性役にはならないですよね? ちらっと感じさせている場面がありましたでしょうか?

語彙の少ない私が言うのもアレですが、言葉は大事ですね。
言葉で表現できないということは、概念自体が無いと言っても過言ではないはず。
耳障りのいい言葉(主に政府や役所が考え付くこと)、キャッチコピー(企業の宣伝広告)が氾濫している昨今、安易にそれに乗っかっていけません。魂を無くします。

お芝居を見ていて、
シェイクスピア劇はセリフが長くて、ちょっと難しいのですが、だんだんこれが病みつきになる心地よさ。
すごいなあと感心する反面、シェイクスピア本人が書いた原稿は何ひとつ残っていないそうなんです。
そこで、存命中に出版された単行本と、没後に出版された全集だけをよりどころにして、シェイクスピアの校訂本がイギリスでは18世紀以降になってから続々と出版され、
その際、意味の通じにくい箇所は、印刷時の誤植だろう、と判断されたり、さまざまな改訂(時には改ざん)が施されてきたのだそうです。どこまでが正しいのか、ほんとのところはわかっていないのかもしれません。

ですのに、この戯曲に真実の言葉を400年の長きに渡って発見してきた後世の人々。
もちろん守り育ててきた側面も。
生と死、愛と憎しみ、出会いと別れなど、時代を超えても変わらない人間感情がベースになっているストーリーですので、
わかりやすくて説得力があるのが魅力のひとつでしょう。
また、シンプルだからこそ、各時代でアレンジされ現代の芸術作品として何度も蘇ることができたのだと思います。
生き残るには、それだけの理由があるというものでございますね。
イギリスの国家財産でしょうから、今年のシェイクスピアはとびきりの年にならないかな……映画化などにも期待しております。

生の舞台には及びませんが、DVDで気軽にシェイクスピア観劇!おススメでございます。
ブラボー!!


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