このまま涼しくは……台風がいっぱい

2015年09月04日

日本橋三越本店にて、「池坊展」開催中

はい、こんにちは。          雪華ホーム

花逍遥東京花展パンフ



白内障の手術を両目とも無事に終えまして、二週間が過ぎました。
ほぼ日常生活に支障はなくなり、近くの範囲でしたら裸眼で過ごせるようになりホッとしています。
おかげさまで、医療の進歩のおかげです。
網膜の手術を何度かしているので、通常の白内障手術よりもたいへんだったようです。
左目は、3割はレンズが入らない可能性があると言われていたところが、なんとかうまくいきました。
右目は、まあ、十中八九大丈夫でしょうということでしたが、私にとりましては左目の視力は、たとえ手術が成功しても、レンズの問題ではなくて網膜がガタガタですので、視力的には期待できないのです。
なので、右目への執着は強かったですから、大丈夫と言われても内心は今回の方が緊張していたぐらいです。
若い方は、ご存じないでしょうが、虫垂炎の手術と同様、目の手術もたいてい部分麻酔なんです。
体への負担を考えると、全身麻酔というのは相当なものなんだそうです。部分麻酔にこしたことはないのです。
私も頭ではよくわかっております。
が、手術中のやり取りが全部聞こえるとうのは、気持ちのいいものではありません。
前回は違いましたが、今回はリスクが少ないということもあり、
大学病院ですから主治医の先生が指導しながら、若い先生が執刀したのです。
主治医「もう、最終段階に入っていますから」
と、言う言葉を聞いた後、妙に長いことかかっているような心持でいたのです。
するとね、主治医があれだ、これだと何やらまわりのスタッフに持ってきなさいと言っているのです。
なんだか、変かも。と思う私。医療関係者がバタバタする様子も伝わってきますのね。
実際に、血圧急上昇……とか言ってるし。それはたぶん私の心理状態に違いないとマグロ状態の私は頭が真っ白になりながら思っていたわけです。
「ソーコー(たぶん、メスを入れた疵口のことかと思われますが、先生、専門用語だし……)が閉じないので、縫ったから。その影響で乱視が出ることがあります。その場合は抜糸すれば、乱視は収まるはずだから、心配いらない。本来は抜糸する必要の無い糸なんだけれどもね」と、おっしゃる。
「はい」と答えつつも、心の中で、(ひえー、えらいことになったな)と叫ぶ私です。
ますます血圧がピューッと上がったと思われ。
何も見えない手術室の中の状況ですが、かなり恐ろしいのでございます。
その後は、乱視の兆候もなく抜糸の必要性もなくなり、結果オーライなのでございます。めでたしめでたし。

一泊だけですが、二人部屋に入院していたのです。
そのお相手の方の手術室でのやりとりも、たいへん興味深いものでした。
やはり、助手先生が執刀されていた模様。
主治医先生が助手先生に向かって
「そこ、右。もうちょっと。はい、今度左側」とか支持されている声がよく聞こえたそうです。
そのうち、
「はい、下向いて」と言われた意味が患者への指示だとは思わずにいたとか。
「○○さーん」
手術の中盤ぐらいにバキュームで吸い込む様な音がし始めるんです。私のときもそうでした。
水晶体を砕いて吸い取っている音なんだそうです。
主治医先生がまた、助手先生に向かって。
「だいたい、取れたね。よし」
と、言った後です。その患者さんに向かって話しかけたそうです。
「目の曇りね、とーっても綺麗に取れたからねー」
安心させようとしていたものと思われますが、
(さっき、『だいたい』って言ってたよね)と、彼女は心の中で突っ込んだそうです。

まあ、そんな具合なんです。部分麻酔の世界というものは。
すみません長々と、今日は東京花展に行ったのでした。
14日の月曜日まで催されていますので、ぜひぜひお越しください。
立派な作品ばかりで、私はため息と絶望の入り混じった気持ちで会場を後にしました。……とさ。

紹介してあげたいという気持ちであっても、どこまで載せていいものか難しいものがあります。
家元の写真だけをアップしましょう。本物を見て頂かないと、すごく大きい作品です。
一般人じゃなくて、特別な方のものですから勝手にアップしても許してもらえるのではないかと思いますのでね。
花逍遥東京花展家元


季節の移ろいを都会のビルの中で感じられる貴重な時間でした。



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