映画『プロミスト・ランド』は、いい。鑑賞後のモヤモヤがいい。これから続くのかな、雨

2015年06月02日

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』大好き〜

はい、こんばんは。          雪華ホーム

スカイツリー



冒頭でインド映画会社のタイトルが入っていて、おやと思いましたの。
製作の三名の名前の中に、なんと、ウダイ・チョップラーさんの名があるではありませんか。
父ヤシュ・チョップラー、兄アディティア・チョップラーとインドを代表する映画製作、監督一家の、
あのウダイさんががんばった作品なのですね。
と、思うと最後にスピーチがあって拍手喝采で感動の涙の締めくくりという、
インド映画王道の脚本にも納得します。

グレース・ケリー&ヒッチコックのコンビが、
私の映画好きになる原点だと言っても過言ではありません。
『ダイヤルMを廻せ!』『裏窓』『泥棒成金』は、私の生涯に見た最高傑作ベスト10に入りますね、たぶん。
美しすぎますね、生まれながらにプリンセスだと言われていました。
まだ見ていないのですが、ダイアナさんの映画もご本人が美しすぎて、
記憶に生々しいので違和感があるのです。
ですからグレース・ケリーと、ニコール・キッドマンは全然似ていないので別物
と思って映画自体を楽しみましょうと思って観ていましたらね、
ポスターなどの静止画では何度見ても似ているとは思っていなかったのですが、
あらあら不思議、動き出すと似てくるではありませんか。流石でございます!
ニコールさん、カッコイイ〜流石でございます! 
あまりに綺麗だから、カメラさんも寄りすぎたきらいはありますね。超「どあっぷ」に驚きます。

モナコ大公に嫁ぎ公妃となった女優のグレース・ケリー。
おとぎ話を現実のものにする方なんですね。
ただただの女優さんではなくて、
相当の資産家のお嬢様のようですからシンデレラとまではいかないのではないでしょうか。
おとぎ話は、王子様を待っているだけでは勤まらないのです。
結婚して終わりではないのですから。
その後のおとぎ話を作っていく、グレースの成長してゆく姿の方が実は見物です。
ですからこそ、
「おとぎ話を信じています」と語るラストのグレース公妃のスピーチに涙を抑えることがでません。
でも、決して口先だけの言葉が立派なわけなどではありませんよ。
そのために努力を重ね、奔走した行動こそが立派なのです。

モナコは小さな国で、大国フランスと常につかず離れずの状態を保ってきた歴史のようです。
軍隊を持たない小さな国を大国の脅威から守るため、一世一代の大芝居を演じ、
家族とモナコを守り抜いたグレースの物語でした。
フィクションでしょう、そんなことはどうでもいいのです。
最愛の夫、子供への愛を貫くため、ひいては国を守るために、
完璧なモナコ公妃を演じたグレースの生き方、
自己主張の使い方をマスターした女性の強さを感じました。

ただね、レーニエ大公がちょっとね、かっちょ悪い男性になってしまいました。
妃を目立たせるための演出として、やむを得なかったのかな? 
なんとかそこだけが注文したい箇所です。

国を守るのは武器ではなく、グレースその人が切り札となって、
したたかに世界各国に根回しをはかります。
危機に直面し、モナコで世界の要人を招いての舞踏会を催すことに奔走するのです。
中盤で、赤十字の集まりが病院のことではなくて舞踏会を楽しみにしていることに、
グレースが憤りを感じる場面が伏線となっています。
女性っぽい行事を政治的手段として逆手に取るわけですね。
クールですよ。
これが現実の話かどうかではなくて、
クール・ビューティと謳われたグレースの内面をよく表しているのではないでしょうか。
大勢に慕われ伝説となった女性にふさわしいと思うのです。

私も「おとぎ話を信じます」。何ができるのかが、グレースみたいにはわからないのですよ。
信じるのは簡単。実現するのが困難……そんなところで、さようなら。

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