冬の花、水仙に限るクリスマスも、お正月準備も

2014年12月16日

『チェンナイ・エクスプレス』キング・カーンの面目躍如

はい、こんにちは。          雪華ホーム

朝↓ は雪が止んでいたのですが、今はまたよこなぐりの吹雪!
不思議で仕方がないのは、雨は三日降り続くことってありませんでしょう?
雪はいつまで、降り続くのでしょうか。雪の種は尽きないのかしらん?
札幌上も下も真っ白



日本でも驚異の大ヒットとなった青春映画『きっと、うまくいく』の打ちたてた記録を塗り替え、インドの歴代映画興収NO.1の偉業を達成した最強の青春アクション・ムービー! ! 映画大国インドの国民をかつてない程に興奮させた大傑作が、日本を熱狂させる!  という触れ込みで上陸してきました。
久々のシャールク映画新作をついに観たのでございます。

シャールク様の金字塔DDLJや2000年前後の大作の数々とは比べられませんが、近年の作品の中では上出来なのではないでしょうか。

予告編はこれ
♪アイヤイヤイヤ〜、チェンナイ・エクスプレス〜♪のメロディが頭の中から離れなくなりますよ。^

チェンナイ・エクスプレスに乗り込み、これからさあロードムービーが始まりますという冒頭部分で、やってくれました。『DDLJ』からの引用部分に、スコーンと映画に引き込まれました。「大丈夫、前にもやったことがあるから」のセリフににんまり。
他にも過去の主演作『ラ・ワン』『神がカップルを作り給うた(Rab Ne Bana Di Jodi)』等々からの引用も多数あり、ファンにはたまりません。ただ、知らなくても楽しめますのでね。

ディーピカーさんの潤んだ大きな瞳の美しさ、かわいらしさは相変わらず、「(OSO)恋する輪廻」のときは20歳だった彼女も、この作品では27歳とのこと。大スターになられました。

インド南部の景色がすばらしいです。
景色以外にも各地の祭りなどをダンスの中に取り込んでいますね。
ボリウッド映画は、これまでほぼ南インドに関しては無視して来たか茶化して終わりにしかしてこなかった歴史があるという説があります。違いすぎるからだと私は思うのですがね。北インド(インド=ヨーロッパ語族のアーリアン=ドラヴィタ+イスラム文化)と南インド(ドラヴィタ系諸言語のドラヴィタ文化だけでなくて、実際はもっと色々複雑)との文化的・言語的・生活習慣的・伝統的対立ってのはかなり根深いのかもしれません。
よく知りませんが。
北海道に引っ越してきまして、その広さを形容するのに困るんですが、
インドは、もっと桁違いでして。面積だけならEU(欧州連合)より一回り小さいくらいなのだそうですよ。人工は二倍。
映画も北と南では、言語が違いますので(外国?)、ひとつになりようがないだけでして。
商業的なものが発端かもしれませんが、結果として、ひとつになろうとするムーブメントが起こるのは良い事なのではないでしょうか。
シャールク様は北インド(ボリウッド映画)を代表するアイコンとして、現在も尚輝いている方ですから、積極的に南インドへオマージュを送ることに大きな意義があるでしょう。南インドと言えば、この方ラジニさんです。映画の最初の謝辞も、ラストのエンディング・ロールでもラジニ・カーントをリスペクトする楽曲で歌い踊るという趣向です。『踊る○○』の神様ですわね。
私はラジニさんのファンではありませんが、その作品は偉大(あそこまで、やれるのは才能)ですから敬愛しない人はいないでしょう。

美しいミュージカルシーンを少し紹介しましょう↓
ユーチューブよりこれ
Titli というのは、蝶になって この心は羽ばたいていくという意味のようです。
画面からあふれ出る色彩。躍動感。
大袈裟に言うと、生きている喜びに満ちているように私は感じるのです。
ボリウッドはこうでなくっちゃ。

南インドってこんな感じですかね? と思うようなシーン(鎌とか、カタカリ舞踊に、ルンギとか)が、ステレオタイプだと、本物の南インド人には不快に思われるのかもしれませんが(異文化間のギャップというのは多々ありますから)なにも交流がないよりは大きな進歩であると私は捉えます。

面白かったのは、
逃げ込んだ地下室が、実は船で海の上にいることがわかったシーンでね、あれは秀逸でございました。
すっかり驚かされましたから。
「ライフ オブ パイ」だ、というセリフも笑えます。

意外性のあるオチをいくつか、脚本に練りこんで頂ければ、本物のシャールクファンはもっと喜ぶのですが。
しかしながら久々に見たシャールク様のコミカルな表情にはほっとします。
おちゃらけのキャラだけでは、もったいない演技をしてくれるのですから。顔だけで演技ができます。
ふさけた顔に、しょうがないなあという困った表情、笑い方もいろいろ、泣き顔、勇気を出して立ち向かう厳しい表情などを更に生かす、いいストーリーをかぶせてもらいたかったです。
本当の良質なコメディは、嘘の世界の中に真実を浮き彫りにするものですから。

でも、娯楽映画としてよくできています。3時間弱楽しい時間を有難う〜♪。
ブラボー!!


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