紫陽花の季節、再びふわふわのスモークツリー

2014年06月13日

藤沢周平作品の映画の魅力

はい、こんにちは。          雪華ホーム

近所一重のバラ




著作があまた。書ききれませんので、省略します。
今まで読んだことがなかったのですが、急に興味が出まして原作を読みすすめているのが次の二冊。
「神谷玄次郎捕物控 出会茶屋」
「蝉しぐれ」

DVDの『蝉しぐれ』に、
ぐっと心をわしづかみにされたことが大きかったです。

ざっと、ウィッキペディアより以下引用しましhた。
<映画>
たそがれ清兵衛(2002年 配給:松竹 監督:山田洋次 出演:真田広之、宮沢りえ)
隠し剣 鬼の爪(2004年 配給:松竹 監督:山田洋次 出演:永瀬正敏、松たか子)
蝉しぐれ(2005年 配給:東宝 監督:黒土三男 出演:市川染五郎、木村佳乃)
武士の一分(2006年 配給:松竹 監督:山田洋次 主演:木村拓哉、檀れい)
山桜(2008年 配給:東京テアトル 監督:篠原哲雄 主演:田中麗奈、東山紀之)
花のあと(2010年 配給:東映 監督:中西健二 主演:北川景子)
必死剣 鳥刺し(2010年 配給:東映 監督:平山秀幸 主演:豊川悦司)
小川の辺(2011年 配給:東映 監督:篠原哲雄、主演:東山紀之、菊地凛子)

<ドラマ> 新しいところを二つだけ。たまたま見る機会があったもの。
花の誇り(2008年 NHK 出演:瀬戸朝香、酒井美紀)
神谷玄次郎捕物控(2014年 NHK BSプレミアム 出演:高橋光臣、中越典子)

<舞台> <ラジオ朗読>、などなど。「蝉しぐれ」の人気が高いようです。

「蝉しぐれ」中盤のクライマックスは、ご存知の方も多いでしょう。
少女が山の頂から駆けてきて、主人公が引く重い荷車を後ろにまわって押し上げてくれるシーンでしょう?
涙失くしては、見ていられない。
なんとかしてやってよ〜と観ている者が、叫びたくなる瞬間に、まさに絶妙のタイミングで現れるのですもの。
原作は友人が先に来て助けてくれているので、ここまで感動的なシーンを意図したものではありませんでした。
監督さんか、演出家さんか、脚本家さんか、わかりませんがオリジナルシーンのようです。
他は忘れることがあっても、この場面を忘れることは生涯ないと思うほどの名場面になりましたね。

藤沢作品の映画製作年をざっと見ますと、
「たそがれ清兵衛」の映画としての成功が、その後に影響を与えたのでしょう。
江戸時代後期は社会がとても安定していて、斬ったはったの侍はもはや消滅していただろと思われますもの。
ニューウェーブ時代劇の登場として話題になりましたね。
もっとも、その後古い大映映画の時代劇などを見ますと、もともと存在したのだけれども廃れてしまっていただけなのだということに気づきました。
しかしながら、ここのところちょっと藤沢作品が途絶えていたところ、、NHKでドラマ放送していますね。これは、まずまずかなと思います。

異色なところで、気にいったのは女性が主人公になっているもので、みどころがありましたのが二点。
映画「花のあと」
女性があだ討ちを果たすんですが、心底剣にうちこんでいる精神性の高さに圧倒されました。
もうひとつがドラマ「花の誇り」。たまたま、花がタイトルにつきますね。
おやっという展開の速さが、いつものゆったりとした藤沢調とは少し違っていて驚きました。これも、別の面で楽しい作品です。

時代劇に、チャンバラが必須だと思われる時代劇ファンも多いのでしょう。
私の場合は、アクションシーンのひとつぐらいにしか思っていないので、ここが見所となる話よりも、別の主題をもっている藤沢作品が好きです。

「山桜」「小川のほとり」東山さん、とってもきりっとしていていいなと思います。
一方で、豊川さん、生々しすぎてちょっと引きます。まあ、そういう脚本なんで仕方ないんでしょうが。

「小川のほとり」は、ロードムービーとしての、
「山桜」は、悪代官を討つのがテーマじゃなくって、その後のドラマが主眼だったりしていて、
陳腐にならない、興味をかきたててくれるストーリーになっているところが面白いと思います。

時代劇にも注目しなくっちゃ。

ブラボー!!!


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