『高慢と偏見』BBC版ドラマ桃の節句

2012年02月02日

DVD 戯曲『ムサシ』

はい、こんにちは。          雪華ホーム

12-2-2赤ちゅーりっぷ



井上ひさし氏の遺作となった『ムサシ』のDVDを観ました

どうでしょう?オチはありふれてるかもしれませんが、見せ場はそこではないでしょうから。
「うらみ」の3文字は勇気をもって断ち切れというメッセージが強くこめられつつも、
舞台の楽しさが満載されていたように思いました。

あれは、台本にどの程度書かれているのか、蜷川幸雄監督の演出によるものなのかがわかりませんが、
ダンスシーン、面白かったです。
それと何と言っても、二人三脚はねー抱腹絶倒でしたわね
あそこで、あれを思いつきますか?
涙と呼吸困難に陥るほどのおかしさでしたわ
やるたびに、組んず解れつの形が変わってまた、それは新たな笑いが生まれるんじゃないのかしらんと想像します。藤原竜也さんは、やはりさすがだと思います。発声の仕方から違いますわ。演劇界のトップスターなんでしょうね。昔、古畑任三郎のスペシャル版で三谷さんも起用されていましたね。舞台にはぜひ出てもらいたいと思われる俳優さんの一人なのでしょう。お客さんも呼べるでしょうし。小次郎の小栗旬さんもかっこよかったですよ。この二人の配役はこの二人でなくっちゃと思えるほどにピッタリ。

静かなオープニング場面、竹林がアップで映し出されるんですね。
ここでは、カメラワークが致命的にお粗末だったと思いますよ。あれは、竹林が独自に動くことで、次第に寺の全貌が現れて、舞台の観衆があたかも竹林に分け入って寺に向かって歩いている様をうまく表現したものだろうと推察します。とても素晴らしい演出だったと思うのです
その竹自体が動いているところに、カメラがお節介なことに動きすぎて邪魔をしたあげく、竹をアップにまでしてくれるという意味不明の演出。

生の舞台とは違ってDVDにした場合のカメラ(視点)については、以前から何度もがっかりしています。オペラのDVDなどはテレビドラマのシチュエーションコメディみたいな撮り方が多いんです。バレエもロイヤルオペラ以外はアップにしすぎです。カメラワークの腕を誇りたいと思うあまり、トウシューズの足先だけアップにしてみたりね。わけわからんし。動いている被写体にカメラが動いて撮るなんて、どういう思惑があるものなんでしょうか。視点が定まってるからこそ、見る側は動きを鮮明に追えるんです。
カット割も不要です。映画などではカットを多用した方が演じる方にとって楽なんでしょう。取り直しが何度もできますからね。競演者が実際には一度も会っていなくても、それらしく撮れますよね。生の舞台は通しで2時間も3時間も演じてるだけで、もう、ものすごい技なんだと思いますよ。それをわざわざ、ぶち切りにして、もったいないことはなはだしいのです。なんとか、製作者に伝えたいと思うのですが叶わないことなのでしょう。

演劇やオペラ等のDVDをどういう層の方が購入するのかにもよるのでしょうか?すでに舞台を見た後に、感激のあまり、ぜひ写真のように記録として保管しておきたいという方が多いのでしょうか?それですとね、絶対言いますわね。「席からはあんなに近くで見ることはできないので、やっぱり映像がその点はいいわね」、と。私も、宝塚のDVDを観て、汗が流れるのが見えるのに驚きましたがね。でもでも、それは大間違いなのですよ。別に汗が見たいわけではないんです。決して。結果として見えるというだけで。
あるいは、最近やたら小さい画面で鑑賞する人が増えているっていうこともあるでしょうか? PCとか。映画などでもアップの場面が多すぎるように思うのでね。映画はさておき、舞台のカメラは、やっぱり引いて舞台全体をなるべく映し出せるようにしてほしい、カメラの存在がわからないぐらいに控えめでいることが最高の技術だと心得て頂ければ、うれしいのですが。
記録として保管したい層だけではなくって、DVDだけを見るという層もいるということも視野に入れてもらいたいなあと思うのです。それによって、「まあ、こんなに素敵なら舞台にも次は足を運びましょう」ってことになる可能性だってありますでしょう?

今日は文句ついでに、もひとつ。
私が子供用の本ではなく、生まれて初めて読んだ文庫本は『ブンとフン』だったと記憶しています。小学校の5年か6年生の頃です。めちゃめちゃ面白かった、あの感動がその後も本好きにしてくれました。

その井上大!先生邸に、監督さんをはじめ、キャストがみなさんで招待された様子が特典映像に残っています。その中で、やっちゃってますのよ。藤原さんがガムをかみながら、井上さんと談笑してるんです。失礼だろ!って、おばちゃんは絶叫してしまいそうになったのでした。お寺でも、ケラケラ笑って和尚さんに怒られておりましたしね、坊や〜天才坊やに、はらはらする場面もありますのよ。紙一重の魅力なのかなあ。


スタバのマグカップ大阪バージョンを愛好しております↓心斎橋のお店で買ったんですが、中国からの観光客が一人で何十個も買って帰られたそうですよ。私の分が無いのかと心配しましたら、そのために今日たくさん入荷したばかりだからと、奥から出してくれました。大阪土産にいいんだよ。

スタバマグ大阪2
 スタバマグ大阪1


トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
『高慢と偏見』BBC版ドラマ桃の節句