しんまい華道教授・雪華ちゃんの事件簿 その23春の息吹を探そう

2011年02月15日

懐かし(っていうか知らない時代だけど)名作DVD

はい、こんばんは。     雪華ホーム

ベランダのバンジー



天狗飛脚 [DVD] COS-039
天狗飛脚 [DVD] COS-039
Cosmo Contents 2007-11-20
売り上げランキング : 88187


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


先日、小学校六年生の全体の同窓会に行ってきました。40年ぶりのお顔がたくさん。ちっとも変わってない方や、すっかり変わった方や……。私は大阪を長らく離れていて過去を思い出す機会も少なかったせいもあると思いますが、ほとんど記憶に無い状態でした。が、少しその回路が復活したようです。良かった良かった。そこにあった小学六年生のアルバムも、中学三年生(同じ中学に進んだ人がそこそこ多いですから)のアルバムも見事なセピアカラー。捨てたんちゃうかなあ、私はこれ。それより、やっぱり白黒だったのでございます!ショック!

久しぶりに邦画です。1949年製作もちろん白黒映画!。

『天狗飛脚』丸根賛太郎監督(脚本も、そうらしい)。神保町の映画館で去年の春、これらの名作を放映していたらしいです、がんばってほしいものです。著作権切れなのかなあ、安くDVDも出ているそうです。

時代劇ですが、侍の話ではなくってタイトル通り、飛脚さんが主人公。ちょっと、頭はとろいけれども足の速さはものすごいという主人公の走りっぷりは、後半までずっとおあずけ。

その理由は、怒涛のラストで納得なのでございます。

走る、走る。走ることで三つの難題を収斂させていく手法もお見事です。テンポの良さと気の利いたユーモアが、古さを微塵も感じさせないスマートさ、というより今の映画は大丈夫か?と逆に心配になる今日この頃でございます。

シネコンばかりが流行って名画座は消え行く昨今なのです。映画支配人がこんな名画を発見してんで〜っていうのを選びに選んで見せようっていうような個性的な映画館ができないものかと夢見ています。大衆に迎合するんではなくって、作りだしたい。

おバカ映画、おバカテレビを作りすぎではないかと危惧しています。いつの時代もおバカは不滅であって、私もこうみえて(どっから見てもか)おバカなんです。が、おりこうさんまで、おバカなふりをしてはいけない。誰が止める?のかと。表面的な場当たり的な刹那的な快楽だけを追求していると、本物は消えていくしかないではないですか。本物を理解するのはそんなに生易しくはないですから。考えることをやめて、暇つぶしに流されていくと、他人の知識だけを鵜呑みにするようになり、何もかもがつまり、自分と同じ表面的な場当たり的な刹那的なものに見えてくるでしょう。そして当然ながら低俗の泥沼化。たぶん、そう感じ始めてる人も少なくないと思うことにします。はい、ぼやき終了。

ぼやいてる原因は二つ(はよ、言え)。
ひとつは、お正月ぐらいはテレビで落語の放送があったように思うんですが、まともなものはなかったのが残念でした。短い話でも20分ぐらいはあるでしょうから、コマーシャルが入る民放では、はなっから期待はしてないんです。NHKだけは、なんとかやってほしかったなあ。また昔のあれ見ようかな、故二代目枝雀師匠のDVDどこにいったかしらん。本屋さんで今、CDブックが発売されてますけど、CDじゃあ、面白さ半減ですよね。

もうひとつは、梅田にあるインド直輸入雑貨のアムリタさんが3月末で閉店すること。良心的な安心して買い物ができるお店でしたのに、お客さんは少なかったのでしょうね。併設するカレー屋さんや、別のインド料理屋さんは残るらしいのです。日本人の興味は食べることだけなんかしらん、って淋しいことです。インド人はカレーばっかりしか食べてないと想像する貧困な日本人の脳みそをなんとかしてもらいたい

さて、
主演の市川右太衛門さんは、『旗本退屈男』で有名ですね。私は名前だけ知ってる程度ですが。1930年作が始まりだそうで。そうそう黒澤映画にたくさん出ていた志村喬さんがとぼけた役柄で出演してました。好きだわ、このお方♪。

埋もれてしまうには惜しい傑作でございます。ブラボー!!!


たまたまDVDで見た『千姫御殿』もありきたりのエピソードではなくって面白いです。

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
しんまい華道教授・雪華ちゃんの事件簿 その23春の息吹を探そう