しんまい華道教授・雪華ちゃんの事件簿 その18もみじ拾いは楽しいよ

2010年11月19日

ますます期待のボリウッド

はい、こんにちは。     雪華ホーム

10-11-16の空と紅葉



「LOVE AAJ KAL」

すぐにお気に入りになった、あの大ヒット作「Jab We Met」の監督さんによる2009年作品。音楽がいいですね。また、新作ができあがってるような噂も聞きます。絶好調なんでしょう

これなんか楽しい。
この切ないバラードも好き。

ストーリーは、カランさんの「KANK」に、相当影響を受けられたかなと思います。「KANK」のインドでは受け入れ難いモラル面を半分ほど緩和しつつ、同じようなシチュエーションでのロマンスをどう説得力あるように導くか。

だいたい、大切なものは失ってから気付くもののようです

それは、別れた後の「DDLJ」にある今後二度と出てこないかもしれない名シーンが語っていますもの。このためにインド式ミュージカルシーンが必要だったのではないかというほどに、素晴らしい演出でした。今まで気付かなかったのに、別れて初めて自分が何をしていても相手の姿がそこに投影される幻想シーン。何度見てもすごいです。これは、アディティヤ監督です。脚本もそうだったと思います。

以降、アディティヤさんは、いろいろパターンを変えつつ、でも一貫した究極の愛を模索し続けているようにみえます。1995年の「DDLJ」では、タイトルの通り、勇者が花嫁を連れてくるんです。勇者っていうのは、花嫁の婚約者にもヒロインのお父さんからもボコボコにされる人のことなんです。最終的にはお父さんの許しを得て花嫁奪還に成功します。この映画の成功から、1997年の「Dil to Pagal Hai」の何人かの脚本家の中に入ってます。2000年のやっぱりお父さんの監督作品「Mohabbatein」の脚本を担当しています。これ、前半の学生達3人組のコメディが笑えない、というより退屈さでいっぱいになるんですが、後半は先生役のシャールク様の登場で一転しますのね。ここでは、お父さんから結婚の許しを得られないまま、今度はヒロインが自殺した場合という設定ですわ。もう、死んじゃってるから、いいじゃないの、って私などは思いますが、アディティヤさんは、恨みからではなく、恋人を失った青年の本当の気持ちをどうしても、相手のお父さんにわかってもらいたいわけです。あの手この手で説得を始めましてね、最後にはわかってもらえるというストーリーです。恋人は死んでるんですよ、お父さんと和解してもね、どうなのよ。って思いますが、やっぱりこれが純愛なんだと言いたいのでしょう。2004年の映画「VEER ZAARA」もまた、偉大なお父さんの監督作品に、脚本を提供してます。今度の結婚の障害には、ヒロインのお父さんの命がかかわってるわけでね、どうしても、ここは引かざるを得ないという状況を作るんです。引き裂かれた男女の22年後がどうなったか、という愛の形を作ったんです。このヒーローは、ヒロインを守るために獄中で黙り続けるんです。これぞ、まさしく真実の愛でしょうって思わせる映画です。傑作です。ですが、ヒロインのプリティさんの22年後の姿をおばあさんにしすぎ……だって、40代でしょう。最近ね、私は電車の吊り広告で40代向けの女性雑誌が創刊されたのを知りました。暇なので読みますわね。日本は別な意味ですごすぎるかもしれませんが、40歳代女子って書いてありましたから。女子だもん(子供かい?)。獄中にいたヒーローは心労もありますし、おしゃれにするわけにはいきませんから、許せます。が、プリティさんのあれはやりすぎかなって今でも許せない。まあ、これは監督であるお父さんの責任ですからね、脚本の問題ちゃう。ユーチューブの画像をよかったらみてください。これらのストーリーから、恋愛を阻むのはいつも大きな存在である父親なわけです。やっぱりね、実生活でも相当怖いのかなあ、とか思うわけです。

2008年の最新作「RNBDJ」では、結婚はしたものの、それは形だけのものであって、それから本物の愛を見つけるためにはどうしたもんだろうか?というストーリーです。まあ、父親の影はそんなに影響することのないストーリーです。名実ともに監督脚本一手にして製作されたようです。そろそろ次作を待ちわびている私でございます。

実はカランさんも、またこの映画のイムティヤーズ・アリーさんもアディティヤさんの影響が大なんではないかと想像するんですが、どうでしょう?。カランさんもイムティさんもアディティヤさんよりもおしゃれな方法で改良を加えているようにもみえます。偶然か、「Jab We Met」の主人公の男性の名がアディティヤ(アディチャと発音するんでしょうか)だったですね。いい脚本が書ける映画監督さんは強いです。

「Mohabbatein」「VEER ZAARA」はお父さんであるヤシュ・チョップラ監督・製作ではありますが、脚本はアディティヤさんです。1995年の「DDLJ」は、お父さんにとっても、こりゃあ、息子いけるぞって確信をもったに違いないエポックメーキングな作品だったと妄想しておりますもの。これ以降かなりの部分、上記のように任せるようになってきたと推察しますから。愛しのシャールク様にとっても、この作品が無ければ今の栄光は無かったと言っても過言ではないでしょう。よ(たぶんね)。「ボリウッド・ラブストーリー界の新帝王ではないかと崇拝する所以であります。

このアディティヤさん、カランさんとは違って公の席になかなか出たがらない方のようなのです。お父さんがボリウッド映画界をしょって立つ偉大すぎる家系であり、名誉や箔には無縁でいられる恵まれた環境にあるせいでしょうか、ただ、シャイなだけでしょうか、わかりませんが。思いっきり地味かも、神経質で求道者のような一途な脚本のように。
長々と、アディティアさんへのラブコールはこの辺で置いといて、

「KANK」では、「さよならは言わないで」というタイトルだったんですが、「LOVE AAJ KAL」では、劇中に、「旅立つ人には何度さよならを言っても足りない」というようなセリフがありました。意識してますよね。

サイフ・アリ・カーンさんは、この映画での役が一番好きです。ヒロインはディーピカさん、あの名作「OM SHANTI OM」の美しすぎるピカピカ女優さん。一見の価値ありでございます

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by ユーリ   2010年11月20日 16:07
こんにちは。
ご無沙汰しております。

「LOVE AAJ KAL」はまだ見てないんですが(見たい!)、風邪ひいてる時にアディティヤさん原案・制作の「Bachna Ae Haseeno」は見てました。風邪なんぞ吹っ飛ぶくらいの元気な映画がグッド! …でした。

アディティヤ・チョープラは、「DDLJ」以降、ヤシュラジュ・フィルムズの映画製作環境の充実を図る為に経営の方に回ったそうで、アディティヤさんによってヤシュラジュがボリウッド最大の映画会社になって行ったとかなんとか。
そう言う意味では、インド映画界の影の功労者ですね。

あぁ、その前に「見てない」と言うとインド映画ファンから怒られる「DDLJ」も見なきゃー。
2. Posted by 雪華   2010年11月23日 15:50
ユーリさま、こんにちは。
お忙しいみたいですね。

その、「Bachna・・」をまだ見てないんです。近いうちにぜひ見てみますね。
実は今、インフルエンザの予防接種のあとから、少しのインフルエンザウィルスにやられているみたいで、寝込んでいる始末。声ががらがら。風邪を吹っ飛ばしたいです。

インド映画通のユーリさまがおっしゃってるのだから安心しました。アディティヤさんが、カランほどに目立たない気がしてたものですから。ところが、どうでしょう?驚いた最後の一文。DDLJは見るべし!絶対見るべし!できたら、ブルーレイ映像でね、全然違うから。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
しんまい華道教授・雪華ちゃんの事件簿 その18もみじ拾いは楽しいよ