2008年09月30日
DVD「古都」観たよ
古都 | |
川端康成 おすすめ平均 なぜこれは輸出用のDVDが作られていないのでしょう? 古きよき京都の風景と繊細な日本人の心を描く 良質な邦画をもっと観よう 岩下志麻がみずみずしい 日本版「戦慄の絆」じゃないんだぜ、 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
はい、こんにちは。 雪華ホーム!
雨ばっかり、よーーー降りますね。・・・
実家で、この映画を見てきました。
言わずと知れた、川端康成原作の「古都」です。
”朝日新聞連載川端康成原作から、「河口」の権藤利英が脚色、「続・愛染かつら」の中村登が監督した文芸もの。別々に生きて来た瓜二つの姉妹の出会い、愛、親と子のつながりを描く。岩下志麻ほか出演。”とのことです。監督さんとか、私はよく存じてません、要チェックと思いコピペをした次第。
岩下さまの気高く美しいこと!。映像や写真は残しておくべきですわね(笑)。長門さんが、サザンのクワタさんに見えました。1963年の公開映画、
川端康成氏のノーベル文学賞授賞式での、池坊専応口伝を引用したスピーチはたいへん有名ですね(池坊関係者だけ???)。いけばなにも造詣が深くて驚きですが、日本文化をこよなく愛していらっしゃったのでしょう。もちろん、花を生けてるシーン、あります。
偏狭なナショナリストになる必要は全く無いとは思いますが、これくらい素晴らしい映画は、ちゃんと保存して、京都観光案内や日本紹介ガイドブックに載せないといけないと思うんでございます。ね。
その前に日本人必見でございますわ。だって、日本人が、昔から考えれば外国人並みですから。ちょっとした日本通の外国人には、あっさり負けますでしょ、情けない。
季節はストーリーと絡み合いながら、春から夏〜秋、そして冬のクライマックスへと(憎いね)流れます。京都の美しい風景がこれでもか、これでもか、と画面を覆い尽くします。冒頭の黒い瓦屋根に統一された家々を上空から映した映像、北山杉の映像、息を飲みます。商家の暮らしや、職人の気質など、よくわかります。「今は、どうなんだ?変わってしまってるじゃないか?もう日本の美なんて無くなってしまってるじゃないか?」という、疑問も沸いてきますでしょう。なんとかせねばならないことは、もちろんです。
ですが、この作品が日本的情緒に満ち溢れた美しい作品として燦然と輝き続けているのは、建造物や自然やかつての暮らしのあり方だけではないからだと思います。人のこころがたいへん美しいからなんだと思います。
双子は、かつては忌み嫌われて、片方の女の子が裕福な家の前に捨てられたんですね。そこの夫妻は、わが子のように慈しんで育て上げます。そして、娘に「私たち夫婦がね、あなたがあんまりかわいかったから、ほんとの親から、盗んできたんだよ」って、「ほんとの親御さんには、申し訳ないといつも思ってるよ」って、ものごころつく頃から、そう言い聞かせてきました。「本当のご両親が『返せ』って言われても、返せへん」って言いはっていました(犯罪やん)。
家族や姉妹への思いやりは普遍的です。それを思うがゆえに別れが訪れることもあります。運命の無常、人生の切なさ、哀しさを胸に抱きつつも、二人のヒロインたちは、強く明日への一歩を踏み出すのですから。涙、涙のブラボー!!!。人は、本来明るく前向きである存在なんでしょう、人間(日本人だけでなくってね)賛歌です。
たとえ京都がコンクリートジャングルになっても(極端かい?)、人のこころが変わらない限り、救いはあると思うのです。箱と中身は相応だってこともあるけど・・・。
言わずと知れた、川端康成原作の「古都」です。
”朝日新聞連載川端康成原作から、「河口」の権藤利英が脚色、「続・愛染かつら」の中村登が監督した文芸もの。別々に生きて来た瓜二つの姉妹の出会い、愛、親と子のつながりを描く。岩下志麻ほか出演。”とのことです。監督さんとか、私はよく存じてません、要チェックと思いコピペをした次第。
岩下さまの気高く美しいこと!。映像や写真は残しておくべきですわね(笑)。長門さんが、サザンのクワタさんに見えました。1963年の公開映画、
川端康成氏のノーベル文学賞授賞式での、池坊専応口伝を引用したスピーチはたいへん有名ですね(池坊関係者だけ???)。いけばなにも造詣が深くて驚きですが、日本文化をこよなく愛していらっしゃったのでしょう。もちろん、花を生けてるシーン、あります。
偏狭なナショナリストになる必要は全く無いとは思いますが、これくらい素晴らしい映画は、ちゃんと保存して、京都観光案内や日本紹介ガイドブックに載せないといけないと思うんでございます。ね。
その前に日本人必見でございますわ。だって、日本人が、昔から考えれば外国人並みですから。ちょっとした日本通の外国人には、あっさり負けますでしょ、情けない。
季節はストーリーと絡み合いながら、春から夏〜秋、そして冬のクライマックスへと(憎いね)流れます。京都の美しい風景がこれでもか、これでもか、と画面を覆い尽くします。冒頭の黒い瓦屋根に統一された家々を上空から映した映像、北山杉の映像、息を飲みます。商家の暮らしや、職人の気質など、よくわかります。「今は、どうなんだ?変わってしまってるじゃないか?もう日本の美なんて無くなってしまってるじゃないか?」という、疑問も沸いてきますでしょう。なんとかせねばならないことは、もちろんです。
ですが、この作品が日本的情緒に満ち溢れた美しい作品として燦然と輝き続けているのは、建造物や自然やかつての暮らしのあり方だけではないからだと思います。人のこころがたいへん美しいからなんだと思います。
双子は、かつては忌み嫌われて、片方の女の子が裕福な家の前に捨てられたんですね。そこの夫妻は、わが子のように慈しんで育て上げます。そして、娘に「私たち夫婦がね、あなたがあんまりかわいかったから、ほんとの親から、盗んできたんだよ」って、「ほんとの親御さんには、申し訳ないといつも思ってるよ」って、ものごころつく頃から、そう言い聞かせてきました。「本当のご両親が『返せ』って言われても、返せへん」って言いはっていました(犯罪やん)。
家族や姉妹への思いやりは普遍的です。それを思うがゆえに別れが訪れることもあります。運命の無常、人生の切なさ、哀しさを胸に抱きつつも、二人のヒロインたちは、強く明日への一歩を踏み出すのですから。涙、涙のブラボー!!!。人は、本来明るく前向きである存在なんでしょう、人間(日本人だけでなくってね)賛歌です。
たとえ京都がコンクリートジャングルになっても(極端かい?)、人のこころが変わらない限り、救いはあると思うのです。箱と中身は相応だってこともあるけど・・・。
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この記事へのコメント
1. Posted by millefleurs 2008年10月01日 11:22
雪華さま、こんにちは。
古都、大好きな作品です。原作も何度も読み返して・・・(川端さんは私のお気に入り作家さんです、大御所に対して失礼な言い方ですが)
百恵ちゃんや、テレビドラマのは観ていましたが、志麻様のはまだでした。
そうですか、そんなに良いのですね。
日本人の大切なもの、少しでも伝えて行くことができたら幸せですね。
雪華さまの記事を読んでいろいろな想いが心に浮かんでいます。
古都、大好きな作品です。原作も何度も読み返して・・・(川端さんは私のお気に入り作家さんです、大御所に対して失礼な言い方ですが)
百恵ちゃんや、テレビドラマのは観ていましたが、志麻様のはまだでした。
そうですか、そんなに良いのですね。
日本人の大切なもの、少しでも伝えて行くことができたら幸せですね。
雪華さまの記事を読んでいろいろな想いが心に浮かんでいます。
2. Posted by 雪華 2008年10月02日 20:38
millefleursさま、こんばんは。
まあ、大ファンですね。
私は、このようなしっとり系文学は理解できませんでした、昔は。谷崎氏の「細雪」は、大のファンでしたよ。大阪が舞台だったことと、抱腹絶倒の会話が「これ、純文学???」って感動しましたから。そんな側面に助けられて。
ですから、百恵ちゃんのもドラマも最新版の古都(最近、またリメークされてるみたいです)も、見ていませんので、比較できません。この一作を超えるのは、難しいでしょう・・・って、勝手に思いこんでいます。
私の記事・・・ありがとうございます。大阪弁で、いちびり。あんまり、まともに受け取られると恥ずかしい〜。
まあ、大ファンですね。
私は、このようなしっとり系文学は理解できませんでした、昔は。谷崎氏の「細雪」は、大のファンでしたよ。大阪が舞台だったことと、抱腹絶倒の会話が「これ、純文学???」って感動しましたから。そんな側面に助けられて。
ですから、百恵ちゃんのもドラマも最新版の古都(最近、またリメークされてるみたいです)も、見ていませんので、比較できません。この一作を超えるのは、難しいでしょう・・・って、勝手に思いこんでいます。
私の記事・・・ありがとうございます。大阪弁で、いちびり。あんまり、まともに受け取られると恥ずかしい〜。