映画は、いきなり、わけのわからないまま、引きずり込まれて、追い掛け回される・・・というサスペンスの常道から入ります。立場を偽っている、とか、どんでん返し、とか、テンポのいいアクション映画になっていて、楽しめると思います。

ルーヴル美術館館長が謎のダイングメッセージを残して変死体で発見されます。何故ルーヴルでなくてはならなかったのか？
そして、男女二人の謎解きの旅が始まるのです。ダ・ヴィンチの絵はこの映画にとっての味付けだと思うのです。でも、こっちが話題になってるのかなあ。

昔から、モナリザの微笑みには、人を虜にする何かがあるんでしょう。最後の晩餐についての、いろいろな憶測も人の数だけ出てくるのでしょう。面白いね。今回の映画の内容より、賛否（否の方が多いか？）両論の嵐が、面白いですよ。

思うに、もともと、絵画の中に象徴的記号を隠すということが、普通である西洋の美術史の流れから、読みとろうという姿勢が生まれやすいのではないかと。

受胎告知を題材とした絵の中には、写実的な描写のように見える、百合の花、壁にかけられたタオル、壁の窪みにある金盥などにはマリアの処女性を象徴する意味がこめられていたりしますよね。

フェルメールの静謐な日常生活の一瞬を切り取ったかのような室内画の中にも、当時のオランダでは、真珠とそれを包む母貝が聖母マリアの象徴であったり・・・そこの世界の人々には、書いてる方も見てる方も情報を承知していて共有しているんです。和歌の世界みたいな約束事。

わからんもんには、一生わからんわなー。仲間仲間。
インターネット上でも、情報が多すぎて時間があっという間に、たってしまって、困りますのだ。面白すぎ！マグダラのマリアっていうのは、「下町のナポレオン」とか「俺は田舎のプレスリー」みたいなもんかい！っていうような、記述とかあって、爆笑ですわ。

これだけ、話題を集めた宣伝効果に、ブラボー！！！


以下、ヤフームビーより引用。

解説: 世界中でベストセラーになっているダン・ブラウンの同名小説を映画化した超大作ミステリー。
レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に秘められた謎を、アカデミー賞俳優のトム・ハンクス演じるロバート・ラングドンが解き明かしていく。そのほかのキャストに『アメリ』のオドレイ・トトゥや『レオン』のジャン・レノら演技派スターも名を連ねる。監督はアカデミー賞を獲得した『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード。
ルーヴル美術館で撮影が行われたり、歴史的価値の美術品がぞくぞくと登場するところも見逃せない。